上司や同僚から”問題ありませんか”と問いかけられた時に、いつも”問題ありません”と答える。
このような人は、例えば生産工程の空調が故障した時に生産に直接影響がないから”問題ありません”と答える。
それを受けた思慮が足りない上司も問題がなければ修理は後回しでいいと考えてしまう。
冷静に考えれば明らかにおかしい。空調しなくても問題がないのであれば工程に空調設備は必要ないわけであり、必要だから空調設備を設置しているわけである。
工程内で汗水たらして作業している人にしてみればとんでもないことである。
また、食品などを扱う工程では温湿度は品質に影響するので、”大問題”であり困ったことである。
問題とは何か
「問題」はあるのではない。
誰かが「問題にする」ことによって,初めて「問題になる」もの。
だから,皆が大騒ぎして「問題になる」からといって,「問題にする」に値いしないことはある。
逆に,自分たちのミスを見ないふりし,なかったことにすることで,「問題にしない」ことはできかるかもしれないが,クレームがそうであるように,自分は問題にしたくなくても,顧客の方が「問題にする」ことで,「問題になる」だけである。
だから,「問題になる」前に「問題にする」ことが必要になる。例えば,
「疑問」を「問題にする」 (問題にできる) 役割意識の主体性
「不安」を「問題にする」 (問題にできる) 責任感
「不足」を「問題にする」 (問題にできる) 顧客意識(カスタマーマインド)の先取り
「不満」を「問題にする」 (問題にできる)
「理想」を「問題にする」 (問題にできる) 目的意識・方向意識の視線
「願望」を「問題にする」 (問題にできる) 感性
等々。これが“問題意識”である。
しかし,考えてみれば,こうして「問題にする」「問題」とは,自分の側に「〜したい」「〜あるべき」との思いがなければ存在しない。
〜を実現したい,〜をしたい,〜しなくてはならない,〜すべきだ,等々という思いがあるからこそ,現状を「問題」にすることができる。
だから,前提として,目的意識や自分自身のやるべきテーマ,果たさなくてはならない使命・役割等々がなくては話にならない。
すなわち、”あるべき姿”と”現状”のギャップが”問題”に成り得る。
問題の感度や深度は,指向性(何について)があって初めて研ぎ澄まされる。
目的意識のないところでは,感度もセンスもアンテナも働かせようがない。
どうすれば問題への感度を高められるか
扇谷正造氏(https://ja.wikipedia.org/wiki/扇谷正造)は,問題意識を
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